利益計画
「年商10億円で赤字が3,000万円の小売業ですが、黒字化に必要な売上はいくらですか?」
損益分岐点分析の考え方を使って、黒字化のための戦略を立てることができます。
CVP分析とは、費用(cost)、売上高(volume)、利益(profit)の関係を分析することを言います。 CVP関係を算式にすると、次のようになります。
固定費とは、売上の増減に関係なく、一定の期間ごとに発生する費用(家賃、人件費など)をいい、変動費とは売上高に応じて比例的に変化する費用(商品原価、包装費、発送費など)をいいます。 この式から、次の関係が導かれます。
ここで、変動比率とは で求められ、売上に占める変動費の割合を表します。 次に、貴社の損益分岐点の売上高を求めてみましょう。損益分岐点売上高は利益ゼロの状態になる売上高のことをいいます。
(例示) 現在、売上高10億円、総費用10億3,000万円、差し引き3,000万円の赤字の状態です。ここで、変動費が6億円、固定費が4億3,000万円と仮定すると、変動費率は0.6(6億円÷10億円)となり、損益分岐点売上高は以下のようになります。
つまり、貴社の場合は10億7,500万円以上の売上高を達成すれば、黒字へと転換できることがわかります。
また、目標利益を5,000万円と設定すると、目標の売上高は以下のようになります。
売上高12億円を達成するには、販売計画の見直しが必要となりますが、売上高の増加が見込めない場合は固定費を削減するか、変動比率を下げる努力をしなければなりません。例えば、固定費を8,000万円下げることができれば、現在の売上高10億円で5,000万円の利益を上げることができるのです。
損益分岐点分析に興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。詳しくは、サービス内容の利益計画をご覧ください。